若山牧水と草履

若山牧水と草履

<書斎での牧水>
 静岡県沼津の自宅の書斎では、若山牧水は、いたって普通のお姿です。
 足下も普通です。

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<草履履き上手の牧水>
 千本松原での写真ですが、自宅近くでこの格好。足下が草鞋です。

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<中禅寺湖での旅姿>

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『私は草鞋を愛する、あの、枯れた藁で、柔かにまた巧みに、作られた草鞋を。
 あの草鞋を程よく兩足に穿きしめて大地の上に立つと、急に五軆の締まるのを感ずる。(略)
 机上の爲事に勞かれた時、世間のいざこざの煩はしさに耐へきれなくなつた時、 私はよく用もないのに草鞋を穿いて見る。』
 「樹木とその葉 草鞋の話旅の話」(若山牧水 改造社 大正14)

『草鞋よ お前もいよいよ切れるか 今日 昨日 一昨日 これで三日履いて来た履き上手の私と 出来のいいお前と 二人して越えて来た 山川のあとをしのぶに捨てられぬおもひもぞする なつかしきこれの草履よ』
 「樹木とその葉 枯野の旅」(若山牧水 改造社 大正14年)

<惨い待遇を受ける牧水>
 四万温泉田村旅館では、むごい待遇を受けます。
 本人は一泊のみの客だったからと理由を述べていますが、
 萩原朔太郎は、牧水の薄汚ない風采を理由にしています。

<萩原朔太郎の父親に追い返された牧水>
 前橋の萩原朔太郎の家を訪れた時、朔太郎不在で、
 薄汚ない風采から父親に追い返されています。

<与謝野晶子と対照的な牧水>
 法師温泉での晶子の宿入りの場面ですが、優雅にカゴに乗っています。
 若山牧水は、とにかく歩きましたが、晶子はカゴか馬車に乗って移動し歩きません。
 移動中はタバコを吸います。
 牧水は酒を歌い、晶子はタバコを歌う、これも対照的です。

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<歩く文人>
 作品中から、とにかく歩いたとわかるのは、長塚節、田山花袋、正岡子規です。
 長塚節は、夜の尾頭峠から転落するし。
 田山花袋は、子ども連れて家族で温泉地へ行く場合は、乗り物に乗りますが、1人の場合は、とにかく歩いています。
 湯沢噴泉塔に行っている文人は、田山花袋ぐらいじゃないかな。

 若山牧水は、交通手段があれば利用し、馬返し駅で電車に乗って日光に向かいましたが、
 田山花袋は、自分のポリシーに沿って乗らないで歩いていますし、
 電車が通じたことを嘆いています。

 ※若山牧水と草履にまとめました
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