【休館】足立区立郷土博物館

○足立区立郷土博物館 足立区大谷田5-20-1 03-3620-9393 HP

 ※改修休館中:令和5(2023)年1月~令和7(2025)年3月
 以下は、休館前の記録です。

 入館無料日が多々設定されています。

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【屋外展示】

 屋外展示の庚申塔や馬頭観音です。屋根修理予定のため囲われて近寄れませんが、展示左から順に記載。

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(掲示)
 「屋根修理予定の為、囲ってあります。
  立ち入らなうようご協力よろしお願いします。
  立入禁止
      郷土博物館」

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<用水桶> 説明なし

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<蓬来石/力石>

 文政10(1827)年銘の蓬来石一基と力石が五基が集められています。

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<庚申塔(文政年間銘)> 移設元:足立区江北2 江北橋土手下

 下沼田村の庚申講中が文政年間に造立。覆屋に納められています。

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<正八幡宮道標> 移設元:足立区竹の塚2-9-1

 増田橋(赤山道/日光道)に設置されていた道標です。別途記載

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<一心講の碑> 移設元:足立区千住4-5旧大野家庭先

 富士講の一心講が昭和10(1935)年に建立。

(説明板)
「一心講の碑
もと千住四丁目5番、旧大野家庭先にあったものをここに移した。富士登山三十三度の大願成就を記念して、一心講の先達大野亀太郎のために講中が昭和10年に建てたものである。足立区は富士講が盛んで、富士塚が8基あり、多くの講中が組織されていた。現在でも区内七富士巡りなどが行われている。」

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<橋供養塔> 移設元:足立区花畑6-25

 安永2(1773)年銘の大鳥神社への道にあった大鳥橋の供養塔です。
 「□本廻國供□橋」

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【馬頭観音二基】

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<馬頭観音坐像>

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<馬頭観世音石祠>

 石祠型庚申塔があるように、石祠型の「馬頭観世音」です。

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<花畑・六木の分岐点道標> 移設元:内匠橋 (こちらでも記載

 明和4(1767)年銘の「庚申講中」による道標です。 「庚申講中」が造立したので、道標型庚申塔ですか?

 (正面)「左 棋戸道 是ゟ千住迄 一里半」
 (右面)「右 ニがう半道 是ゟ戸ヶ崎渡場迄 廿丁」
     「明和四丁亥十一月吉日庚申講中」

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<学童集団疎開平和記念碑>

 令和2(2020)年10月建立と新しい碑です。

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<石臼>

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<甲良屋敷山神祠跡> 移設元:足立区千住旭町10-31(千寿常東小学校内)

 甲良屋敷には邸内に5つの社があったようです。

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<安養院礎石> 移設元:足立区千住元町

 安養院については、こちらで記載しています。

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<小溜井引入口圦> 移設元:垳川 (こちらでも記載

 垳川にあった小溜井引入口圦が置かれています。他にもう一基「□五右衛門前圦」がありますが、よくわかりません。

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【下妻街道石碑】

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<百躰庚申塔(嘉永元年銘)> 移設元:足立区青井5-1下妻街道

 嘉永元(1848)年銘の庚申塔(百躰庚申塔)です。二ツ谷庚申講中が造立。

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<青面金剛庚申塔(寛政十二年銘)> 移設元:足立区青井5-1下妻街道

 寛政12(1800)年銘の庚申塔です。二ツ谷庚申講中が造立。

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<宝永三年(1706)銘道標> 移設元:足立区青井5-1下妻街道 (こちらでも記載

 宝永3(1706)年銘の蛇体(宇賀神)を主尊とする「花又村 不動院」への道標です。六町神社社務所境内覆屋にある道標と同型です(こちら)。

 「是より□□□
  花又村 不動院ヘヨシ
  施主 中村□太夫」

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<旧足立区立第二中学校校歌石碑> 移設元:足立区千住曙町34-12(現:東京未来大学)

 昭和の俳人石田波郷が作詞した歌詞を、自筆原稿のまま刻んだ校歌碑です。

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<裏門堰> 移設元:足立区西綾瀬1-8-1

 「裏門堰」「大正四年三月竣工」と刻まれています。説明板がないので、詳細はよくわかりません。 裏門堰については、こちらで記載しています。

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<蛇橋親柱> 移設元:足立区花畑8丁目2・3番〜花畑8丁目8・9番

 別途記載

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<写真展示>

 昔の写真が展示されています。ガラスに光が反射して見えにくいです。お化け煙突だけ撮影。

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【館内展示】
【東郊農村の誕生】
<移住と開発の奨励>

 代官伊奈忠治は、移住と新田開発を勧め、新田開発者に5か条の開発定書を交付しました。新田には、開発した人物の名前が付けられる例が多く見られます。

※新田開発者名
 パネルから新田開発者名をピックアップ。
 「芦川内匠」「星野彦六」「天野国忠」「佐野新蔵胤信」「渡辺小衛門常頓」「伊藤嘉兵衛」「金子五兵衛」「河合平内」「浅田長右衛門」「京極弥五郎」「吉田四郎兵衛」「石出掃部介吉胤

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<米穀の流通>

 米穀の流通には綾瀬川の舟運が主に利用されたことが伺えます。

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【下肥の利用】
 (下肥についてはこちらで記載

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<コエタンゴ(肥桶)/コエビシャク>

 肥桶は天秤棒で担いで運びます。重さは一荷で80キロほどになります。肥桶には蓋がついていますね、明治維新後、肥桶に蓋をすることが義務付けられました。

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<汲み取りのシステム>

 汚わい船、人力による下肥の輸送経路が描かれてがいます。

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<肥溜め>

 肥溜めのシステムのパネルです。

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【花づくりの発展】

 チューリップを早く咲かせるための温室は足立区で発明されました。大正期には最新式のガラス温室「チューリップフレーム」を利用した栽培が試みられ、また、大正5年に足立区島根の鴨下金三氏によって完成された冷蔵によるチューリップの促成栽培は、「足立のチューリップ」として全国にその名をとどろかせました。
 鴨下金三氏の墓が実性寺にあります(こちらで記載)。

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【やっちゃ場】

 別途記載

※ここまで1階の展示です。
※ここから2階の展示です。

【お化け煙突と工業化】

 千住火力発電所は、大正15(1926)年1月に建設されました。昭和38(1963)年に発電所は解散され、煙突は昭和39(1964)年秋から取壊され11月末には姿を消しました。五所平之助監督の映画「煙突の見える場所」(昭和28(1953)年)で全国的に知られるようになりました。(お化け煙突については、こちらで記載

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<千住火力発電所の1/200の模型>

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「煙突の見える場所」(五所平之助監督作品。昭和28年公開)

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「お化け煙突(1本〜4本)」(昭和29(1954)年 足立区郷土博物館データベースより)

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「取壊し中の4本煙突」(昭和39(1964)年 足立区郷土博物館データベースより)

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【東郊の名所】

 色々と掲示されていますが「六阿弥陀」関連をピックアップ。
 (六阿弥陀についてはこちらで記載

「六阿弥陀根本木余如来略縁起」

 この冊子は六阿弥陀伝説を記した木版の印刷物で広く江戸の人々に読まれました。

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「武州江戸六阿弥陀巡拝之図」(文政12(1829)年)

 文政12(1829)年に六阿弥陀四番与楽寺が作成した「武州江戸六阿弥陀巡拝之図」です。

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 展示物と同じ巡拝図がデータベースにありました。

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【高射砲陣地】

 足立区には東京を空襲から守るための高射砲陣地(8か所)と、夜間空襲に備える照空灯陣地(3か所)が設けられていました。
 「保木間高射砲陣地」写真や、高射砲陣地関連の収蔵品が展示されています。 (B29のタイヤについて、別途記載


<展示パネル>

 「高射砲陣地」「照空灯陣地」「墜落箇所」が図示されています。
 B29は、入谷町(昭和20/5/26)、嘉兵衛町(昭和20/4/13)、荒川で墜落(昭和20/3/10)。
 陸軍「屠龍」の体当たりで荒川に墜落(昭和19/12/27)。

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<高射砲保木間陣地>

 高射砲保木間陣地は、昭和18(1943)年に設置され、12cm高射砲をはじめ18門の高射砲がありました。
 昭和21(1946)年に撤去されています。
 現在の日光街道西側の西保木間2・3丁目に第二及び第三陣地が、東側の保木間5丁目に第一陣地がありました。
 ・保木間第1陣地(口径12cm高射砲が6門レーダー1基) 足立区保木間5丁目
 ・保木間第2陣地(口径8cm高射砲が6門) 足立区保木間3丁目
 ・保木間第3陣地(口径8cm高射砲が6門) 足立区保木間3丁目・2丁目
 
 第一陣地の跡地である南関東日野自動車株式会社足立支店(足立区保木間5-25-7)のリニューアル工事現場から、
 令和3(2021)年4月に12cm高射砲が出土し、希少性から陸上自衛隊高射学校に移管保存されました。

展示パネル
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「足立区歴史散策マップ」(足立区立郷土博物館発行)より部分抜粋。
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<B-29のプロペラ>

 墜落したB29のプロペラ1枚が保存されています。

(説明板)
「B29プロペラ(部分)
 昭和20(1945)年  入谷南中学校寄贈・当館蔵
 昭和20年5月25~26日空襲のとき撃墜されたB29の1機が入谷町(足立区入谷)に落ちました。
 墜落地点近くの地元の人が保存していた#44-69728号機のプロペラの一部です。」

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【東郊の名物フード】

<千住のすずめ焼き>

 「千住名物 鮒寿々め焼」として展示されている千住大橋袂の店は、今はないようです。唯一残っているのが「鮒秋(ふなあき)」(足立区千住2-52)です。 小売りはしていませんが、やっちゃ場に江戸時代から続く川魚問屋「鮒与」があります(こちらで言及)。

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