荒木田の原/荒木田土

○荒木田の原/荒木田土

<荒木田土>

 明治・大正期、荒川(現隅田川)沿いには、煉瓦の製造に適した土が入手しやすかったため、いくつもの煉瓦工場がありました。その煉瓦の製造に適していた土が、「荒木田土」です。
 荒木田土は、荒川(現在の隅田川)が氾濫し流域に堆積した土で、その土質は粘り強く丸く角がない土です。壁土や今戸焼などの焼物の土として重宝されていました。
 荒木田の原(現:東京都荒川区町屋)で採れる土が良質であったため、ブランド名となり荒木田土の名称で呼ばれます。現在は、園芸用の土として多く利用され、国技館の土俵や野球場のピッチャーマウンドにも用いられています。荒川区荒木田では荒木田土は採取できなくなり、名前だけが残っています。
 (「荒川がもたらした恵み「荒木田土」」(国土交通省 関東地方整備局)を参照しました。)

<荒木田大根>

 荒木田は汐入とともに、大根の産地でもありました。隅田川上流の荒木田地域で作られた二年子大根(晩秋に種子をまき、翌年の春に収穫)は「荒木田大根」と呼ばれ、下流の汐入地域で作られた大根は「汐入大根」と呼ばれました。(汐入大根はこちらで記載


<説明板「荒木田の原」> 荒川区町屋8-17

 都営町屋八丁目アパート前に説明板「荒木田の原」があります。

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(説明板)
「あらかわの史跡・文化財
 荒木田の原
 町屋八丁目・同一丁目のあたりは、字荒木田の名でよばれたところである。この地一帯は荒木田の原といわれ、春ともなればスミレやレンゲなどが咲き乱れて、江戸後期の文化・文政のころは市民遊楽の地であった。とくにスミレは有名で『江戸名所花暦』(文政十年刊)にも紹介されている。
 またこのあたりの畑土は「荒木田土」とよばれ、壁土や焼物用として珍重された。
  荒川区教育委員会」

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<荒木田交差点> 荒川区町屋

 交差点にも「荒木田」の名前が残っています。交番も「荒木田交番」です。

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「江戸近郊道しるべ」(村尾嘉陵)

 「荒木田ノ原」が記載されています。「土ヲ荒木田ト云」と説明されています。

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