天然温泉 花鳥風月

<源泉地と豚の像>

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 温泉については、ホームページを見ていただくとして、温泉施設の正面右手に源泉地があり、源泉地の碑と、白い豚の像があります。

  「いとおしき 豚児が恵む まきばの湯 千代に八千代に 苔のむすまで 豚竜 」

  社長の夢に豚が出てきて、鼻で地面を掘ります。次の日も同じ夢を見ます。
  牧場が移転した跡地が空き地になっていた中でのブタの夢で、
  夢に出てきた豚に励まされて、温泉を掘ったところ、温泉が湧出しました。

 サイボクハムの笹崎社長のインタビュー記事に、豚の温泉の話が掲載されていました。→ ここ

 温泉発見話に、動物はよく出てきて、発見した動物にちなんで、「鹿の湯」「むじなの湯」「鳩の湯」「猫啼温泉」「熊の湯」とかいろいろありますが、「豚の湯」は初耳でした。
 トリュフ採取に豚がつかわれたり、豚は鼻が効くので、変に納得したり、妙に感心しました。


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若山牧水と草履

若山牧水と草履

<書斎での牧水>
 静岡県沼津の自宅の書斎では、若山牧水は、いたって普通のお姿です。
 足下も普通です。

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<草履履き上手の牧水>
 千本松原での写真ですが、自宅近くでこの格好。足下が草鞋です。

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『 私は草鞋を愛する、あの、枯れた藁で、柔かにまた巧みに、作られた草鞋を。
 あの草鞋を程よく兩足に穿きしめて大地の上に立つと、急に五軆の締まるのを感ずる。(略)
 机上の爲事に勞かれた時、世間のいざこざの煩はしさに耐へきれなくなつた時、 私はよく用もないのに草鞋を穿いて見る。』
 「樹木とその葉 草鞋の話旅の話」(若山牧水 改造社 大正14)

『 草鞋よ お前もいよいよ切れるか 今日 昨日 一昨日 これで三日履いて来た履き上手の私と 出来のいいお前と 二人して越えて来た 山川のあとをしのぶに捨てられぬおもひもぞする なつかしきこれの草履よ 』
 「樹木とその葉 枯野の旅」(若山牧水 改造社 大正14)

<惨い待遇を受ける牧水>
 四万温泉田村旅館では、むごい待遇を受けます。
 本人は一泊のみの客だったからと理由を述べていますが、
 萩原朔太郎は、牧水の薄汚ない風采を理由にしています。

<萩原朔太郎の父親に追い返された牧水>
 前橋の萩原朔太郎の家を訪れた時、朔太郎不在で、
 薄汚ない風采から父親に追い返されています。

<与謝野晶子と対照的な牧水>
 法師温泉での晶子の宿入りの場面ですが、優雅にカゴに乗っています。
 若山牧水は、とにかく歩きましたが、晶子はカゴか馬車に乗って移動し歩きません。
 移動中はタバコを吸います。
 牧水は酒を歌い、晶子はタバコを歌う、これも対照的です。

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<歩く文人>
 作品中から、とにかく歩いたとわかるのは、長塚節、田山花袋、正岡子規です。
 長塚節は、夜の尾頭峠から転落するし。
 田山花袋は、子ども連れて家族で温泉地へ行く場合は、乗り物に乗りますが、1人の場合は、とにかく歩いています。
 湯沢噴泉塔に行っている文人は、田山花袋ぐらいじゃないかな。

 若山牧水は、交通手段があれば利用し、馬返し駅で電車に乗って日光に向かいましたが、
 田山花袋は、自分のポリシーに沿って乗らないで歩いていますし、
 電車が通じたことを嘆いています。

 ※若山牧水と草履にまとめました
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アスリエ鴻巣

アスリエ鴻巣(埼玉県鴻巣市)が使用している源泉が、源泉名「那須塩原上大貫温泉」単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)だったと、今頃になって、わかりました。
(アスリエ鴻巣のブログの「掲示」(平成30年6月25日分析)を参照しました。 )
閉館した「塩原長寿温泉」からのローリー湯です。

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温泉宅配「温泉屋」が扱っている主要源泉のひとつで、閉館した塩原長寿温泉の貯湯タンク前にローリー車が停まっている写真が掲載されています。

塩原長寿温泉が閉館しても、源泉は引き続き利用されています。
 
良い源泉ですが、現地で入浴するほうがはるかに浴感は良かったです。


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函嶺再開

函嶺(淀君の湯)
  箱根町底倉558 0460-82-2017
 
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2018年6月、改装休業となっていましたが、2019年4月29日新装オープンです。
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若山牧水 中禅寺湖


旅する若山牧水のこんないでたちの写真を見つけました。
珍しい写真と思います。

日光中禅寺湖畔にて(大正11年10月)
「牧水全集 第四巻」(若山牧水 改造社 昭和4(1929))

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 若山牧水「みなかみ紀行」は、大正11(1922)年10月14日に沼津の自宅を出発し、長野県岩村田(佐久ホテル泊)、小諸、星野温泉(泊)、嬬恋駅前の宿(泊)、草津温泉(一井旅館泊)、花敷温泉(関晴館泊)、暮坂峠、沢渡温泉(正栄館昼食)、四万温泉(田村旅館泊)、沼田(鳴滝泊)、法師温泉(長寿館泊)、笹の湯温泉(みなかみ町赤谷湖底ダム建設で沈む)、湯宿温泉(金田屋泊)、沼田(青地屋泊)、老神温泉(牧水苑泊)、丸沼(泊)、日光湯元温泉(板屋旅館泊)、中禅寺湖(米屋旅館泊)、日光(泊)、宇都宮(泊)、喜連川(泊)を経て、11月5日の夜、沼津の家に帰る24日間の旅をした時の紀行文です。

日光湯元では板屋旅館に泊まり、翌日は中禅寺湖で米屋旅館に泊まっています。
 「金精峠から野州路へ」にて、短歌とともに、様々な内容が記されています。

  中禅寺湖にて次の歌が記されています。
   裏山に雪の来ぬると湖岸(うみぎし)の百木(もゝき)のもみぢ散り急ぐかも
   見はるかす四方の黒木の峰澄みてこの湖岸の紅葉照るなり
   みづうみを囲める四方の山脈の黒木の森は冬さびにけり
   下照るや湖辺の道に竝木なす百木のもみぢ水にかがよひ
   舟うけて漕ぐ人も見ゆみづうみの岸辺のもみぢ照り匂ふ日を
   みづうみの照り澄むけふの秋の空に散りて別るる白雲の見ゆ


 (株)米屋旅館(日光市中宮祠2482)は、2011年12月26日、破産手続きの開始決定。
 与謝野晶子・鉄幹夫婦も宿泊した歴史のある旅館でしたが、
 旅館は2004/5に取り壊され、レストランパティオだけが営業していました。


明治時代後半の米屋旅館

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パティオも閉館

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