出羽三山巡拝塔・道標(神明路傍)
○出羽三山等巡拝塔(道標) 足立区神明2-11-4
道標を兼ねた出羽三山等巡拝塔が路傍の覆屋の中にあります。



(正面)
「月山湯殿山羽黒山」
「坂東西國秩父」「一百八十八ケ所心願成就」
紀年は読み取れず。





(左側面)
「左 流山我孫子木下成田道」

(右側面)
「右 市川船橋佐倉成田道」

(台石)
道標を兼ねた出羽三山等巡拝塔が路傍の覆屋の中にあります。



(正面)
「月山湯殿山羽黒山」
「坂東西國秩父」「一百八十八ケ所心願成就」
紀年は読み取れず。





(左側面)
「左 流山我孫子木下成田道」

(右側面)
「右 市川船橋佐倉成田道」

(台石)

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tag : 出羽三山
六阿弥陀道路傍
○六阿弥陀道路傍 足立区扇2-8-19
六阿弥陀道路傍にその道標を兼ねた出羽三山供養塔と他一基があります。



<出羽三山供養塔>
文政7(1824)年銘の出羽三山供養塔で六阿弥陀道の道標を兼ねています。
(正面)
「月山 湯殿山 羽黒山 秩父 西國 坂東 為現當両益也」
「右リ 六あミだ道」




(左側面)
「渕江領本木村太田 田中文衛門」

(右側面)
「新四國八十八所 左リ□□道」
「文政七甲申二月吉日」

「江戸名所図会 六阿弥陀廻」(国立国会図書館蔵)
「江戸名所図会」に六阿弥陀廻の賑わいが描かれています。 延命院と餘木阿弥陀如来が文章で紹介されており、どちらかを描いたものと思われます。

六阿弥陀道路傍にその道標を兼ねた出羽三山供養塔と他一基があります。



<出羽三山供養塔>
文政7(1824)年銘の出羽三山供養塔で六阿弥陀道の道標を兼ねています。
(正面)
「月山 湯殿山 羽黒山 秩父 西國 坂東 為現當両益也」
「右リ 六あミだ道」




(左側面)
「渕江領本木村太田 田中文衛門」

(右側面)
「新四國八十八所 左リ□□道」
「文政七甲申二月吉日」

「江戸名所図会 六阿弥陀廻」(国立国会図書館蔵)
「江戸名所図会」に六阿弥陀廻の賑わいが描かれています。 延命院と餘木阿弥陀如来が文章で紹介されており、どちらかを描いたものと思われます。

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上沼田北野神社(出羽三山登山紀念)/薬王院
○上沼田北野神社 足立区江北3-18-22
薬王院参道の右手に北野神社があります。江北氷川神社の兼務社です。








「羽黒山 月山 湯殿山 登山紀念」の碑が、ひっそりと建っています。


○薬王院 足立区江北3-18-22
薬王院は足立区教育委員会説明板によると沼田小学校跡、江北村役場跡です。 荒綾八十八ヶ所霊場の第75番札所です。






<庚申塔>
門の左側に庚申塔ほか4基の石造物が並んでいます。








4基の石造物の手前にも4基の石造物が並んでいます。 沼田小学校跡碑と薬王院札所碑があります。

薬王院参道の右手に北野神社があります。江北氷川神社の兼務社です。








「羽黒山 月山 湯殿山 登山紀念」の碑が、ひっそりと建っています。



○薬王院 足立区江北3-18-22
薬王院は足立区教育委員会説明板によると沼田小学校跡、江北村役場跡です。 荒綾八十八ヶ所霊場の第75番札所です。






<庚申塔>
門の左側に庚申塔ほか4基の石造物が並んでいます。








4基の石造物の手前にも4基の石造物が並んでいます。 沼田小学校跡碑と薬王院札所碑があります。


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應現寺
〇應現寺 足立区伊興本町2-3-3
源八幡太郎義家が奥州征伐(前九年の役)の時、伊興村内の応規寺に宿陣し、観音さまに戦勝祈願したとの伝説が残ります。
応現寺は、義家が戦勝祈願した観音堂の別当でしたが、後に現在地に移り、観音堂の別当は実相院となり、その後明治4年、観音堂は実相院と一緒になっています。
(説明板)
「 応現寺
応現寺は時宗を宗旨とし、西嶋山煎雲院と称し、阿弥陀如来立像を本尊とする。『新編武蔵風土記』によれば、当初は天台宗であったが、遊行二世他阿真教上人により時宗に改められたと伝わる伊興地区の古刹である。
『応現寺過去帳』(足立区登録有形文化財)には、山門は、寛永十四年(一六三七)十七代住職学円の建立と記されている。流破風桟瓦葺の四脚門で、後世の補修も加えられているが、江戸時代初期の山門建築の特徴を示しており貴重である。また、山門前の石灯籠二基は承応三年(一六五四)七月に、常田彦左衛門光能が父母のために寄進したものである。二基とも保存状態がよく、建立年次も明らかなもので、区内では古い遺構例として重要である。
寺内には時宗に深く関連する、天文七年(一五三八)銘以下四基の六字名号板碑(足立区登録有形文化財)、享保十三(一七二八)銘庚申塔(足立区登録有形民俗文化財)等の石造物が保存されている。
令和元年十二月 東京都足立区教育委員会 」

<山門>
山門は、寛永14(1637)年に建てられた江戸時代初期の山門建築の特徴を示しています。
足立区登録有形文化財です。
山門に建つ2基の燈籠は、承応3(1654)年の寄進。足立区登録有形文化財です。
大きなくろまつがあります。








<本堂>




<宗祖一遍上人御尊像>
本堂向かって右手に宗祖一遍上人御尊像があります。
一遍上人の法語が刻まれた碑があります。
「身を観ずれば水の泡 消ぬる後は人もなし 命を思へば月の影 出で入る息にぞ留まらぬ」


<再建紀念碑>(昭和17年5月)

<出羽三山供養塔>
本堂前左側に石造物が2基。
・左は「六道四生三界萬霊」碑。寛永18(1641)年10月。
・右は「月山 湯殿山 羽黒山 三所大権現」の出羽三山供養塔。嘉永3(1850)年3月。
「先達 大乗院」「天下太平 五穀成就」








<庚申塔>
無縁堂の無縁塔の中に庚申塔が1基、混じっています。




源八幡太郎義家が奥州征伐(前九年の役)の時、伊興村内の応規寺に宿陣し、観音さまに戦勝祈願したとの伝説が残ります。
応現寺は、義家が戦勝祈願した観音堂の別当でしたが、後に現在地に移り、観音堂の別当は実相院となり、その後明治4年、観音堂は実相院と一緒になっています。
(説明板)
「 応現寺
応現寺は時宗を宗旨とし、西嶋山煎雲院と称し、阿弥陀如来立像を本尊とする。『新編武蔵風土記』によれば、当初は天台宗であったが、遊行二世他阿真教上人により時宗に改められたと伝わる伊興地区の古刹である。
『応現寺過去帳』(足立区登録有形文化財)には、山門は、寛永十四年(一六三七)十七代住職学円の建立と記されている。流破風桟瓦葺の四脚門で、後世の補修も加えられているが、江戸時代初期の山門建築の特徴を示しており貴重である。また、山門前の石灯籠二基は承応三年(一六五四)七月に、常田彦左衛門光能が父母のために寄進したものである。二基とも保存状態がよく、建立年次も明らかなもので、区内では古い遺構例として重要である。
寺内には時宗に深く関連する、天文七年(一五三八)銘以下四基の六字名号板碑(足立区登録有形文化財)、享保十三(一七二八)銘庚申塔(足立区登録有形民俗文化財)等の石造物が保存されている。
令和元年十二月 東京都足立区教育委員会 」

<山門>
山門は、寛永14(1637)年に建てられた江戸時代初期の山門建築の特徴を示しています。
足立区登録有形文化財です。
山門に建つ2基の燈籠は、承応3(1654)年の寄進。足立区登録有形文化財です。
大きなくろまつがあります。








<本堂>




<宗祖一遍上人御尊像>
本堂向かって右手に宗祖一遍上人御尊像があります。
一遍上人の法語が刻まれた碑があります。
「身を観ずれば水の泡 消ぬる後は人もなし 命を思へば月の影 出で入る息にぞ留まらぬ」


<再建紀念碑>(昭和17年5月)

<出羽三山供養塔>
本堂前左側に石造物が2基。
・左は「六道四生三界萬霊」碑。寛永18(1641)年10月。
・右は「月山 湯殿山 羽黒山 三所大権現」の出羽三山供養塔。嘉永3(1850)年3月。
「先達 大乗院」「天下太平 五穀成就」








<庚申塔>
無縁堂の無縁塔の中に庚申塔が1基、混じっています。




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実相院 出羽三山大権現碑
〇実相院 足立区伊興4-15-11
実相は、天平年間に、行基菩薩によって開山といわれています。前九年後三年の役では源頼義・義家父子が戦勝祈願をし寺領を寄進したといいます。
正式名は「真言宗 豊山派 寶光山 実相院 横沼寺」ですが、「横沼寺」ではなく「実相院」で通っているようです。
伊興観音堂(子育観音)は実相院とは別でしたが、明治4年に実相院の本堂となりました。
荒綾八十八ヶ所霊場41番札所、武蔵国(別称 新西国 新坂東)三十三ヶ所霊場23番、武蔵国八十八ヶ所霊場3番です。
<山門>
仁王像は石造です。







<鐘楼と石碑>

「力石」


「横沼観音堂碑」

「弘法大師一千五十回忌供養塔」「新西國八十八ヶ所霊場三番 実相院」


「普門品供養塔」「成田山不動尊」「浪人征伐 横死萬霊」
「浪人征伐 横死萬霊」は、江戸末期に浪人により治安が悪化、村人は自警団を組織して村を守り、碑は犠牲となった団員の供養碑です。



「不明」

<水かけ弁財天>
実光堂の前に、小さな水かけ弁財天。


<宝篋印塔>
大きな宝篋印塔です。

<本堂>
本堂右手に、足立区教育委員会の説明が説明板ではなく板碑で記銘されています。
子育観音縁起は、横沼寺の説明板が本堂左手上方に張り付けてあります。







<八幡太郎義家公白馬堂>
源義家に因んで白馬像を祀っています。





<月山 湯殿山 羽黒山 出羽三山大権現碑>
真新しい「月山 湯殿山 羽黒山 出羽三山大権現碑」「伊興観音橋馬頭観世音菩薩」と、大きな「馬頭観世音菩薩」があります。
元禄6(1693)年10月に建立、文政13(1830)年12月に再建されています。
「足立郡淵江領伊興村実相院」と刻まれています。
正面に「馬頭観世音像」。側面に「正観世音菩薩」。
「三山願主」「聖観音願主」「馬頭願主」と刻まれており、3つの供養塔を兼ねています。
出羽三山関係の記銘には、「先達 大乗院」とあります。台座には「為往来通行馬 安全奉安置之」とあります。
馬の通行安全を祈願しており、元々は、千住堀に架かっていた観音橋の橋詰にあったものを、実相院に移されています。観音橋については、こちらで記載済。















<供養塔道標>
燃えた痕跡のある供養塔に目がとまりました。
供養塔ですが道標にもなっています。
正面上半分「南無阿弥陀佛」、下半分「百萬遍供養」。



正面下「南方」「六阿弥陀 一里」「弘法大師 十二丁」「江戸道 千住迄一里半」
「六阿弥陀 一里」とあるのは、ここから一里の距離だと、六阿弥陀の札所2番目・延命院(現:恵明寺)でしょう。実相院は、行基による開山といわれ、その由縁でしょう。
「弘法大師 十二丁」の弘法大師はよく出てくる定番です。

右面「當山所蔵西国廿三番正觀世音菩薩」

右面下「東方」「草加 一里」「鳩ヶ谷 一里半」「竹之塚 十二丁」

左面「奉順礼 坂東 西国 秩父 為先祖代々菩提」


左面下「西方」「王子 一里半」「川口善光寺 一里十丁」
川口善光寺はよく出てくる定番です。

実相は、天平年間に、行基菩薩によって開山といわれています。前九年後三年の役では源頼義・義家父子が戦勝祈願をし寺領を寄進したといいます。
正式名は「真言宗 豊山派 寶光山 実相院 横沼寺」ですが、「横沼寺」ではなく「実相院」で通っているようです。
伊興観音堂(子育観音)は実相院とは別でしたが、明治4年に実相院の本堂となりました。
荒綾八十八ヶ所霊場41番札所、武蔵国(別称 新西国 新坂東)三十三ヶ所霊場23番、武蔵国八十八ヶ所霊場3番です。
<山門>
仁王像は石造です。







<鐘楼と石碑>

「力石」


「横沼観音堂碑」

「弘法大師一千五十回忌供養塔」「新西國八十八ヶ所霊場三番 実相院」


「普門品供養塔」「成田山不動尊」「浪人征伐 横死萬霊」
「浪人征伐 横死萬霊」は、江戸末期に浪人により治安が悪化、村人は自警団を組織して村を守り、碑は犠牲となった団員の供養碑です。



「不明」

<水かけ弁財天>
実光堂の前に、小さな水かけ弁財天。


<宝篋印塔>
大きな宝篋印塔です。

<本堂>
本堂右手に、足立区教育委員会の説明が説明板ではなく板碑で記銘されています。
子育観音縁起は、横沼寺の説明板が本堂左手上方に張り付けてあります。







<八幡太郎義家公白馬堂>
源義家に因んで白馬像を祀っています。





<月山 湯殿山 羽黒山 出羽三山大権現碑>
真新しい「月山 湯殿山 羽黒山 出羽三山大権現碑」「伊興観音橋馬頭観世音菩薩」と、大きな「馬頭観世音菩薩」があります。
元禄6(1693)年10月に建立、文政13(1830)年12月に再建されています。
「足立郡淵江領伊興村実相院」と刻まれています。
正面に「馬頭観世音像」。側面に「正観世音菩薩」。
「三山願主」「聖観音願主」「馬頭願主」と刻まれており、3つの供養塔を兼ねています。
出羽三山関係の記銘には、「先達 大乗院」とあります。台座には「為往来通行馬 安全奉安置之」とあります。
馬の通行安全を祈願しており、元々は、千住堀に架かっていた観音橋の橋詰にあったものを、実相院に移されています。観音橋については、こちらで記載済。















<供養塔道標>
燃えた痕跡のある供養塔に目がとまりました。
供養塔ですが道標にもなっています。
正面上半分「南無阿弥陀佛」、下半分「百萬遍供養」。



正面下「南方」「六阿弥陀 一里」「弘法大師 十二丁」「江戸道 千住迄一里半」
「六阿弥陀 一里」とあるのは、ここから一里の距離だと、六阿弥陀の札所2番目・延命院(現:恵明寺)でしょう。実相院は、行基による開山といわれ、その由縁でしょう。
「弘法大師 十二丁」の弘法大師はよく出てくる定番です。

右面「當山所蔵西国廿三番正觀世音菩薩」

右面下「東方」「草加 一里」「鳩ヶ谷 一里半」「竹之塚 十二丁」

左面「奉順礼 坂東 西国 秩父 為先祖代々菩提」


左面下「西方」「王子 一里半」「川口善光寺 一里十丁」
川口善光寺はよく出てくる定番です。

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