観正院・篠葉厳島神社(草加市弁天)

○観正院 草加市弁天6-7-24

 「観正院」と「篠葉厳島神社」が並んで建っており、それぞれ越戸橋通りから長い参道が続きます。

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(説明板)

「観正院  所在地 草加市弁天町
 観正院は、新義真言宗豊山派に属する寺で、民を日の如く恵み光り照らし給うことを願い、山号を恵日山、院号を妙音院、寺号を東照寺と称し、慶長十年(一六〇五)法印俊賢の開山と伝えられている。
 元和三年(一六一七)徳川家康が、東照大権と称されたことにより、東正寺と改称した。
 その後、明治四十一年槐戸村(現八幡町)所在の光明山阿弥陀院観音寺と合併、二ヵ寺の山号、寺号の各一字をとり、恵光山観正院と称し、観音寺本尊を当寺に遷座安置したものである。
 境内には、草加市指定文化財の寛文二年(一六六二)の地蔵(庚申)立像、延宝六年(一六七八)の地蔵(庚申)立像の二体が安置されている。
  昭和六十一年三月  草加市教育委員会」

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<地蔵堂>

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<弁天の地蔵道標>

 参道右に寺号標、左に地蔵道標があります。安永3(1774)年銘の寒念仏供養塔で道標となっています。

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 (正面) 頂部に地蔵坐像(蓮台)の浮彫、その下に「奉供養万人講寒念佛」と陰刻
 (正面右) 「右 蒲生道」
 (正面左) 「左リ 草加道」

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 (左面下部) 「是ヨリ右 二郷半道」

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<庚申塔と馬頭観音>

 参道から境内に入ってすぐ左手の塀の前に石塔が四基あります。

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 左から、
 ・庚申塔 延宝6(1678)年銘の庚申塔。
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 ・馬頭観音塔 天保6(1835)年銘の馬頭観音塔。「石工 神流斎 青木宗義」
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 ・庚申塔 文政6(1823)年銘の庚申文字塔。
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 ・庚申塔 享保11(1726)年銘の青面金剛庚申塔。
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<地蔵(庚申)立像> 草加市文化財

 参道から境内に入ってすぐ右手に石仏群があります。

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 ・寛文2(1662)根地蔵(庚申) 中央左
  宝珠をもった左手損傷、頭部は後補かもとのこと。

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  右手衣 「申供養」
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  左手衣 「奉造立供養□□為二世安樂」
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 ・延宝6(1678)年地蔵(庚申)立像 中央

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  光背右「奉造立庚申供養二世安樂攸」

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(説明板)
「昭和五十六年一月三十一日指定
 市指定有形文化財
  寛文二年地蔵(庚申)立像
  延宝六年地蔵(庚申)立像
    草加市弁天六丁目七番二十四号 観正院
 地蔵は六道を遊化して衆生を救済する菩薩であるが、のちに閻魔王の信仰と結びついて、その本地仏とされ、極楽往生を助けると信じられて、室町期には宗派に関係なく広く民間にひろまった。近世になると、火防・盗難除け・病気平癒・子育て等あらゆる庶民の願望を叶えてくれる仏として信仰され、地蔵像が造立されるようになった。
 寛文二年(西暦一六六二年)の地蔵は、高さ九十五センチ、幅三十七センチ、厚さ二十六センチの丸彫り型で、頭部は後補のものであるかも知れず、宝珠を持った左手も損傷している。右腕の衣には、申供養寛文二年(西暦一六六二年)九月吉日、その右に宗清と彫ってある。この地蔵(庚申)立像は類例の少ない三例のうちの一例で、市内で最も古いものである。
 延宝六年(西暦一六七八年)の地蔵は、高さ百四十二センチ、幅五十八センチ、厚さ三十二センチの光背型立像である。上部に(地蔵)の種字を彫り、向かって右に奉造立庚申供養二世安楽攸、左に延宝六戌午(西暦一六七八年)正月吉日篠葉村同行卅七人敬白とある。三十七人の結衆が、それぞれ庚申供養のために造立したものであることが理解できる。
 この地蔵像は市内で二番目に古く、像容がすぐれている。
  昭和五十六年三月  草加市教育委員会」

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<出羽三山等供養塔>

 地蔵(庚申)立像の左手に、天保11(1840)年銘の出羽三山等供養塔があります。

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 (正面) 「月山 湯殿山 羽黒山 西國坂東秩父 百番供養塔」
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 (左側面)「草加宿 石工青木宗義」
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 (右側面) 造立年月日と願主が刻まれています。
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<板碑>

 「普門品供養塔」と「宝篋印塔」の間の奥に「板碑」があります。

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<庚申板碑>

 墓地にある万治2(1659)年銘の庚申板碑です。

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<大師堂>

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<天水桶>

 東京オリンピック(1964年)の聖火台を鋳造した鋳物師の鈴木文吾氏鋳造の「天水盤」です。「平成三年七月吉日」

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<本堂/修行大師像>

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○篠葉厳島神社 草加市弁天6-7
 
 かつて宮沼があり、弁財天の尊像が見つかり宮沼弁財天が設けられました。明治元年に厳島神社と改められました。

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<厳島神社記>

 明治34年の建碑です。加藤政之助撰書。

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<征清凱旋頌碑>

 日清戦争の凱旋碑です。明治30年12月の建碑です。

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<稲荷神社>

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<大六天神社>

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<社殿/本殿>

 社殿前に安政2年銘の「御寶前」石塔があります。

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tag : 出羽三山庚申板碑

南光院(草加市花栗)

○南光院 草加市花栗3-25-3

 花栗は、江戸時代は武蔵国足立郡花栗村でした。明治22(1889)年、合併により安行村が成立、花栗村は安行村の大字花栗となります。昭和31(1956)年、安行村は川口市に編入され、大字花栗は川口市の大字安行花栗に改称。昭和32(1957)年、川口市から草加町に編入されました。

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<石塔群>

 山門の先、すぐ右手奥に石塔群があります。

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<出羽三山供養塔>

 左から、弘化4(1847)年銘の出羽三山供養塔です。

 (正面) 「月山 湯殿山 羽黒山 供養塔」

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 (台石) 「講中」

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 (左側面)「天下和順 日月清明」

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 (右側面) 紀年と「大先達 大乗院」「武州足立郡花栗村」

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<馬頭観世音>

 2基目は、昭和4(1929)年銘の馬頭観世音塔です。

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<不動明王道標>

 3基目は、文化4(1807)年銘の不動明王道標です。

 (正面)  不動明王坐像を陽刻、その下に「成田山」と陰刻。
 (正面下右)「是ヨリ成田山江十六(欠損)」

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 (左側面)  紀年と右「是ヨリ鳩ケ谷一里半」、左「とねり一里半」

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 (右側面) 「願主 花栗村」

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<普門品供養塔>

 4基目は、宝暦7(1757)年銘の普門品供養塔です。

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<庚申塔>

 5基目は、寛延元(1748)年銘の庚申塔です。

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 (左側面) 造立年月日。

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 (右側面)「奉造立青面金剛」「講村中」

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<弁天堂>

 一番右の小社です。

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<六地蔵>

 参道右側の寛延3(1750)年銘の六地蔵です。

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<観音堂>

 「奉納 観音堂改築」とあるので、観音堂かと思います。

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<水子地蔵尊>

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<無縁塔/宝篋印塔>

 右に無縁塔、左に宝篋印です。

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<地蔵菩薩像/阿弥陀如来坐像>

 参道左手、タブノキの大木の傍らに。地蔵菩薩像と阿弥陀如来坐像が並んでいます。

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tag : 出羽三山

真蔵院(草加市西町)

○真蔵院 草加市西町189

 江戸時代は原島村(ばらじまむら)、明治22(1889)年合併により草加町が成立し、大字原島となります。昭和33(1958)年)草加市が成立し、大字原島から西町となります。
 真蔵院は、武蔵国八十八ヶ所霊場39番です。

<参道/山門>

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<地蔵尊>

 山門手前左手に小堂があり、地蔵尊が祀られています。

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<無縁塔>

 参道左手に「無縁塔」。

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<原嶋六地蔵尊>

 覆屋に「原嶋六地蔵尊」。左手の傍に、文化9(1812)年銘の「法師浄念万生位」があります。

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<大師堂>

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<石塔三基>

 参道左手の太子堂の裏に三基の石塔が並んでいます。

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<出羽三山供養塔>

 左は、天保14(1843)年銘の出羽三山供養塔です。

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 (正面)「月山 湯殿山 羽黒山 大権現供養塔」

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 (左側面)「天下泰平 國土安穏 五穀成就 萬民豊楽」

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 (右側面)紀年が刻まれ、「大先達 大乗院」

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 (台石左側面)「武州足立郡原嶌村」願主9人、世話人3人が刻まれています。

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<庚申塔板碑>

 中央の万治2(1659)年銘の板碑型庚申塔です。

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<庚申塔板碑>

 右の正徳2(1712)年銘の庚申塔です。

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<本堂>

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徳性寺(草加市新里町)

○徳性寺 草加市新里町691

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【石塔群】
 山門右手に石塔群があります。
 門柱手前に「南阿弥陀佛」、門柱脇に、六地蔵、如意輪観音、出羽三山供養塔、普門品供養塔が並んでいます。

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<南阿弥陀佛>

 明治21(1888)年銘の「南阿弥陀佛」塔です。

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<出羽三山供養塔>

 文久2(1862)年銘の出羽三山供養塔です。

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 「月山 湯殿山 羽黒山 大権現」

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 右側面「天下泰平 日月清明 風雨順時 五穀豊穣」

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 左側面 紀年と「先達 大乗院宥尤書」

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<普門品供養塔>

 安政2(1855)年銘の「奉讀誦普門品供養塔」です。
 両脇「天下泰平」「五穀成就」

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<天水桶>

 平成10(1998)年8月吉日銘の鈴木文吾作の天水桶です。鈴木文吾は東京オリンピック聖火台を作った川口鋳物師です。

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<本堂>

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tag : 出羽三山

日月社(さいたま市南区)

○日月社 さいたま市南区鹿手袋7-13-9

 「大日要貴命」と「月夜見命」をお祀りしているようです。「日待」と「月待」の信仰です。

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<鰐口>

 社前に掛かる鰐口に「天保八年三月奉納日月神」と刻まれているようですが、表からも見ても裏から見ても読めません。

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<社額>

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<出羽三山供養塔>

 天保9(1838)年銘の出羽三山供養塔があります。

 (正面)
  「月山湯殿山羽黒山 坂東西國秩父 供養塔」

 (右側面)
  「武州足立郡與野領鹿手袋村
   願主 田口又右衛門」

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<力石>

 「日月社改築記念碑」の裏、社殿脇に「力石」があります。

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