大崎八幡宮(仙台市)

【大崎八幡宮】 仙台市青葉区八幡4-6-1 HP

 大崎八幡宮は、慶長12(1607)年に伊達政宗公によって創建されました。本殿・石の間・拝殿が一体となっている権現造です。

(説明板)
「政宗が育んだ“伊達”な文化 大崎八幡宮
慶長12年(1607)に伊達政宗により造営されました。織田信長、豊臣秀吉が築いた安土桃山時代の現存最古の権現造で、総漆塗、極彩色、飾金具による豪華で流麗な桃山様式の世界が広がります。政宗の志向を表す“伊達”な文化を最も代表する建造物です。参道沿いの杉木立が深閑とした雰囲気を漂わせる八幡宮は、現在も初詣や松焚祭(どんと祭)、七五三の祝いなどで多くの市民に親しまれています。社殿は明治36年(1903)に国宝に指定されました。」

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<北参道鳥居>

 表参道ではなく、北参道から入りました。「八」の字が鳩になっている扁額です。

(説明板)
「北参道鳥居
 御鎮座四百年奉祝事業の一環として平成十七年十一月に建造された。
 木材には樹齢ニ五○〜三○○年の青森ヒバ、袴石には茨城県産の御影石が使用され、重厚な雰囲気を醸し出している。
 高さ約七メートル、幅八・四メートルと木造の鳥居としては県内では最大規模を誇る。」

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<北参道手水舎>

 元文5(1740)年銘の手水鉢です。

(説明板)
「北参道手水舎
 この手水舎は、昭和五十六年表参道長床前に建てられたもので、御社殿保存修理事業を前に一時撤去されていましたが、北参道鳥居建設に伴い、修理を施し平成十九年十一月に移設致しました。また手水鉢は元文五年(一七四○)に当時の氏子七名によって奉納されたもので、新たに敷設された敷石との対比に歴史の重さを感じさせます。」

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<社殿屋根>

 北参道から拝殿と本殿の屋根が見えます。

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<北参道終端>

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<表参道>

 参道口方面。

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<太元社>

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<遥拝所>

(説明板)
「年間の祭典行事の折、由縁あるところに対し拝礼する場所です。
 ニ月十一日   紀元祭 梶原神宮
 四月二十九日  昭和祭 武蔵野御陵
 十月十七日   神嘗奉祝祭 伊勢神宮
 十月二十日   地久祭 皇居
 十ニ月二十三日 天長祭 皇居
 皆様も故郷の神社やご家族、ご友人、お知りあいの方などに思いを込めましょう。」

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<長床> 国重要文化財

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<社殿> 国宝

 社殿は国宝です。日光東照宮の「眠り猫」と同じ構図の「にらみ猫」が拝殿の内部にあり、外観からは見えない場所にあるので写真でご覧くださいとのことです。

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<パンフレット>

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tag : 伊達政宗国重要文化財

経ケ峯伊達家墓所

経ケ峯伊達家墓所

 伊達氏に関連する霊廟や付属施設のある一帯は、「経ケ峯伊達家墓所」として仙台市指定史跡となっています。

○瑞鳳殿 仙台市青葉区霊屋下23-2 HP

 瑞鳳殿は、伊達政宗の霊廟です。寛永14(1637)年に経ケ峯に造営された瑞鳳殿は、昭和6(1931)年に国宝に指定されるも戦災で焼失、昭和54(1979)年に再建されています。

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(参考)
<仙台藩外桜田上屋敷跡(伊達政宗終焉の地)> 千代田区日比谷公園

 千代田区日比谷公園に、仙台市の説明板「仙台藩祖 伊達政宗 終焉の地」が建っています。東京都ではなく、仙台市の説明板であることも珍しいでしょう。伊達政宗は、江戸城の目と鼻の先にお住まいだったのですね。政宗の時代には、徳川家康が3度、二代将軍秀忠と三代将軍家光はそれぞれ各4度ここを訪れています。
 寛永13(1636)年にここで亡くなった伊達政宗の遺骸は、仙台の経ヶ峯に埋葬され瑞鳳殿が建てられています。政宗が亡くなった際には15人が殉死しました。殉死の理由は、衆道(武士の男色)にあります。将軍家光は殉死者が出ないように命じていましたが、最終的には許可しています。

(説明板)
「仙台藩祖 伊達政宗 終焉の地
 ここは、仙台藩祖伊達政宗から三代綱宗の時代、仙台藩の外桜田上屋敷があったところである。慶長六年(1601年)、政宗は徳川家康より江戸屋敷を与えられ、外桜田の屋敷は寛文元年(1661年)まで上屋敷として使用された。その敷地は、東西は心字池西岸から庭球場東端まで、南北は日比谷堀沿いの道路から小音楽堂付近まで広がっていたものと推定される。政宗の時代には、徳川家康が三度、二代将軍秀忠と三代将軍家光はそれぞれ各四度ここを訪れ、もてなしを受けたことが記録に残っている。
 政宗は江戸参勤の折、寛永十三年(1636年)五月、ここで七十年の生涯を閉じた。
  仙台市」

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○戊辰戦争 忠魂碑

 瑞鳳殿の近くに、戊辰戦争及び函館戦争の忠魂碑があります。明治10(1877)年の建立です。弔魂碑正面の台座には、「この戊辰戦争で仙台藩のために戦死した一千人余の当地士民の霊魂を慰める為に、伊達宗基旧藩知事により政宗公の御廟のそばに本碑を建てた」と漢文で記されています。

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(説明板)
「戊辰戦争 忠魂碑
 弔魂碑は、戊辰戦争(慶応4年/明治元年(1868)〜明治2年(1869))における仙台藩士及び旧幕臣・米沢藩の仙台応援隊士らを含む殉難者1,260名及び民間で犠牲となった多くの方の霊を弔うために、伊達家(14代当主伊達宗基)と旧仙台藩士が出資し、明治10年(1877)に鋳鉄製で建立されました。」

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<石畳>

 石畳が続いています。

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tag : 伊達政宗戊辰戦争

仙台城址(国史跡) 土井晩翠像

【仙台城址】 国史跡 仙台市青葉区川内1

 「史跡 仙台城跡」
  (左)「平成十七年三月三十一日」
  (右)「平成十五年八月二十七日指定」

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(説明板)
「政宗が育んだ“伊達”な文化 仙台城跡
伊達政宗によって築かれた伊達氏の居城跡です。建設地の青葉山はかつて霊場のあった場所で、そこに自然地形を活かし、高い石垣をもつ城郭を築きました。 関ヶ原の戦い直後の慶長5年(1600年)12月に城の縄張りが行われ、翌年1月から普請に着手。 工事は慶長7年(1602年)には一応の完成をみたとされています。二の丸は2代藩主忠宗によって造営され、以降藩政の中心となりました。」

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<仙台城本丸大広間跡>

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<懸造跡>

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<昭魂碑>

 佐賀の乱、西南戦争、日清戦争などに従軍した戦没者に対する慰霊顕彰碑として、明治35(1902)年11月に昭忠会により建立されました。

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<伊達政宗公騎馬像>

 福島県沖地震により損傷し、令和5(2023)年3月末完了予定で修復中です。修復完了まで、騎馬像を写したグラフィック幕で代替されています。修復先から戻ってきたようです。

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(説明掲示)
「令和4年3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震により、騎馬像が傾くなどの被害が発生したため、現在、修復作業を行っております。」

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<土井晩翠先生像>

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(説明板)
「土井晩翠
 晩翠は本名を林吉といい明治四年(一八七一年)仙台市北鍛冶町の質商土井七郎兵衛の長男として生まれた。
 明治十一年、培根小学校(今の木町小学校)に入り、のち立町小学校に転校、仙台英語学校、旧制第二高等学校を経て明治三十年東京帝国大学英文科を卒業、明治三十三年母校二高の教授として帰仙した。
 その間、三十一年に不朽の名作「荒城の月」を作詩発表、続いて第一詩集「天地有情」を処女出版した。島崎藤村の「若葉集」におくれること二年の明治三十二年、晩翠の二十八才から二十九才にかけての頃であった。
 のち六つの詩集や数多くの随筆など出版した。
 昭和二十二年日本芸術院会員、二十四年仙台市名誉市民に推され翌二十五年、文化勲章を受章され昭和二十七年十月十九日、仙台市本荒町の晩翠草堂で情熱の詩人としての八十一年の生涯を閉じられた。
 この碑は昭和二十七年、晩翠会等によって建てられたものです。」

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<荒城の月歌碑>

「荒城の月
 春高楼の花の宴 めぐる盃影さして
   千代の松が枝わけいでし むかしの光いまいづこ
 秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数見せて
   植うるつるぎに照りそひし 昔のひかりいまいづこ
 今荒城の夜半の月 変わらぬ光たがためぞ
   垣に残るはただかづら 松に歌ふは唯あらし
 天上影は変わらねど 栄枯は移る世のすがた
   写さんとてか今もなほ ああ荒城の夜半の月
    晩翠」

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「土井晩翠肖像」(「近代日本人の肖像」国立国会図書館)
 明治4年10月23日〜昭和27年10月19日
 (1871年12月5日〜1952年10月19日)

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(参考)
 国際子ども図書館の前庭に「小泉八雲記念碑」があります。結核のため23歳で亡くなった土井晩翠の長男土井英一は小泉八雲を景仰しており、その遺言に基づき、父の土井晩翠が昭和10(1935)年に帝国図書館前庭に建てました。

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○宮城縣護國神社 仙台市青葉区川内1番地 HP

 宮城縣護國神社は、明治37(1904)年に仙台城本丸城址に創建された神社です。

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テーマ : 城址巡り - ジャンル : 旅行

tag : 城址国史跡伊達政宗銅像

仙台駅 伊達政宗ガス燈 展望テラスなど

【仙台駅西口】

○青葉の風 仙台市青葉区中央1-1 仙台駅西口ロータリー駅前広場

 1981年8月設置の「青葉の風」です。ここから西に向かって青葉通りが伸びています。

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○愛宕上杉通り

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○ガス灯

 JR仙台駅西口の青葉通や愛宕上杉通りにガス灯が建てられたのは、地下鉄南北線が開業した1987年です。全部で117基あり、伊達政宗公騎馬像のミニチュアは、おおむね5基に1基の割合で取り付けられました。
 仙台市が2018年度から改修工事を開始しています。117基のうち、94基をLEDに換え、愛宕上杉通りの2か所の交差点にあるガス灯8基はそのまま残されます。

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(プレート文)
「『レモン色の秘密』
 ガス燈のしくみ
 タイマーでセットされた時刻になるとガス弁が開き、灯具内のバーナーにガスが送られ、点火プラグによるスパークで着火します。
 ガス燈のムードあるレモン色の光は、バーナーで熱せられた、マントルという発光体のはなつ光です。
  仙台市ガス局」

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○AER(アエル)展望テラス 仙台市青葉区中央1-3-1 HP

 31階に無料の展望テラスがあります。営業時間は、10:00-20:00 展望テラスは東と西にあります。

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<北の展望>
 エレベーターを降りると、北側の窓の展望が望めます。

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<東の展望>
 東の展望です。

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 新幹線が良く見えます。

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<西の展望>
 西の展望です。

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 ミサイル警報発令時には~
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○駅弁「伊達武将隊弁当」

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○豆パン

 東北に行ったら、時々買う白石食品工業(岩手県盛岡市)のパンがあったので、豆パンを購入。

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○楽天イーグルス

 仙台市は楽天イーグルスの本拠地であると実感します。

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テーマ : 駅めぐり - ジャンル : 旅行

tag : 伊達政宗銅像

神戸 神戸港 相楽園 中華街 異人館

○神戸港

 古来「兵庫港」は、「日宋貿易」の中心として栄えていました。江戸幕府は、兵庫開港は延ばしに延ばしていましたが、安政五カ国条約締結から10年を経過した慶応3年12月7日(1868年1月1日)に開港しました。
 神戸市章は、神戸港がもともと『扇港』とも呼ばれ、また『兵庫』と『神戸』の両港が扇を二つ並べたような形をしているという理由で、神戸の旧仮名遣いである『カウベ』のカの字を図案化したものとなっています。
 現在は、兵庫港と神戸港をあわせて神戸港とされています。

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<神戸港震災メモリアルパーク> 神戸市中央区波止場町2-2

 阪神淡路大震災の実物の震災遺構と震災の記録が屋外展示されています。

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<神戸ベイクルーズ>

 「御座船安宅丸」と「ロイヤルプリンセス」が神戸ベイを巡っています。御座船安宅丸は江戸幕府3代将軍家光公の命により造られた巨船です。この「安宅丸」をモチーフにして作られた船が2021年5月に東京湾での役目を終え、神戸港での遊覧に供されています。
(参考)「安宅丸」については、こちらで記載

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川崎重工業のドックで、潜水艦が修理中でした。

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○相楽園 国記念物(名勝地) 神戸市中央区中山手通5-3 HP

 兵庫県庁の真裏に「相楽園」はあります。国文化財の宝庫です。

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(説明板)
「相楽園
 相楽園は、本市都市公園のうち唯一の日本市式庭園であって元市長小寺謙吉氏の先代小寺泰二郎氏が明治18年頃建造に着手し、明治末期に完成したものである。
 庭園の様式は、廻遊式林泉園で、加えて明治時代欧米化の影響を受けて広場も併設されている。
 当時、一般からは「小寺邸」または「蘇鉄園」と呼ばれていたが、昭和16年3月神戸市へ譲渡され同年11月から「相楽園」として一般公開されている。
 戦前には園内に豪壮な本邸その他付属建物があったが第二次大戦により焼失し旧建物としては、欧風スタイルの厩舎(昭和45年6月重要文化財指定)、塀及び各門が名残をとどめている。
 その後、旧ハツサム住宅(昭和36年6月重要文化財指定)、相楽園会館、茶室(昭和38年10月完成)などが建築され、また昭和55年3月には牛尾氏より寄付のあった船屋形(昭和28年8月重要文化財指定)の移築が行われ、往時にまさる景観が見られるようになった。
 なお、園内には楠の大木、蘇鉄林、大燈龍が今なお雄大な景観を保っている。敷地面積は、19,566平方メートルである。」

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<旧小寺家厩舎> 国重要文化財

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(説明板)
「重要文化財 旧小寺家厩舎(昭和45年6月17日指定)
 この建物は、相楽園の所有者であった元神戸市長小寺謙吉氏が明治43年頃に厩舎としてこの地に建てたもので、園内に残る創建当初の数少ない遺構の一つです。
 構造は、煉瓦造りの一階に木造の小屋組をのせたドイツ風の重厚な造りで、正面一階は馬車庫、二階は厩務員の宿舎、東側は吹抜けの高い天井をもつ馬房になっています。
 これだけの規模と構造をもつ厩舎は全国でも例がなく、設計者河合浩蔵(明治・大正期官庁建築を中心に関西で活躍した建築家。神戸地方裁判所も彼の作品。)の代表作の?つに数えられるものです。
 昭和55年には建物の詳しい設計図が約60枚も見つかり、貴重な資料として建物とともに重要文化財に指定されました。」

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<旧ハツサム住宅> 国重要文化財

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 阪神・淡路大震災時に屋根から落下した煙突が前庭に保存されています。

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(説明板)
「重要文化財 旧ハツサム住宅(昭和36年6月7日指定)
 この建物は、インド系イギリス人貿易商J.K.ハッサム氏が、明治35年に自邸として建てたものです。かつては中央区北野町にありましたが、昭和38年にこの地に移築されました。
 中央廊下をはさんで両側に居室を配して、前面にべラングをとり、さらに渡廊下で後ろの付属室と結ばれています。この形式はコロニアルスタイル(植民地形式)と呼ばれ、明治時代神戸で活躍した外国人たちの住宅(異人館)の特徴をよく伝えています。
 北野町時代は一階、二階ともベランダ部分には全部ガラス窓が蕨め込まれていましたが、移築にあたってすべて開放して建築当初の形に復原しました。
 なお旧ハッサム住宅は、主屋の他付属屋、倉庫、東門が重要文化財に指定されています。」

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<船屋形> 国重要文化財

 現存する川御座船としては、国内で唯一のものです。

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(説明板)
「国指定重要文化財 船屋形 1棟
  ○建造年代 江戸時代前期
  ○指定年月日 昭和28年8月29日
 この建物は、江戸時代に姫路藩主が河川での遊覧用に使っていた川御座船の屋形部分です。江戸時代の末まで水上に浮かんでいましたが、明治初年に飾磨港付近から高砂に移され、この時に屋形
だけが陸上げされ、茶室として利用するために船框から下を継ぎ足したものと思われます。その後、昭和16年に前所有者である牛尾吉朗邸(神戸市垂水区舞子)へ移築され、昭和53年に同氏より神
戸市が寄贈を受け、この場所に移築したものです。
 木部は内外共すべて漆塗で、木肌の見える春慶塗と重厚な黒漆塗とに塗りわけ、長押や垂木の先端などに金箔を施した飾り金具を打ち、また建具の桟を黒漆、その間を金箔押しとするなど非常に
華麗に、しかも繊細な造りとなっています。
 建造年代は、飾り金具の家紋の痕跡から、本多侯が入封した天和2年(1682)から宝永元年(1704)の間と推定されます。
 江戸時代、西国諸大名は参勤交代のために競って御座船を造りましたが、現存するのは数少なく、なかでも川御座船としてはこれが唯一のものです。」
  平成11年12月  神戸市教育委員会」

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<大クスノキ>

 樹齢約500年と伝えられる大クスノキです。

 「相楽園の一本樟よ かぐわしき緑の枝を 四方に張り  仲郷三郎」

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○神戸中華街 南京町商店街振興組合:HP

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 トンポーロー(豚の角煮まん)を食べました。

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○異人館街 神戸北野異人館街公式サイト

 築地居留地は、1923年の関東大震災で立ち並んでいた洋館は全て失われていますが、神戸居留地は、その雰囲気を残す異人館が異人館街に多く保存されています。

 (参考)築地居留地(こちらで記載


<多様な宗教施設が共存するまち>

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<神戸ムスリムモスク> 神戸市中央区中山手通2-25-14 HP

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<伝統的建造物群保存地区> 国選定

(説明板)
「重要伝統的建造物群保存地区 神戸市北野町山本通伝統的建造物群保存地区
 神戸のまちは、青い海と緑豊かな六甲山という恵まれた自然を背景に、世界に開かれた港をもつ、明るく開放的で異国情緒豊かな一面を持つ近代的都市として知られています。
 このような神戸のまちの性格は、古い港町としての歴史と、慶応3年12月7日(1868年1月1日)、諸外国に向けて港を開いたことに由来しています。
 北野町、山本通のある山手一帯は、居留地の商館街と異なって、緩やかな南斜面の見晴らしのよい田園地帯でしたが、早くから住宅地として外国人たちに注目され、明治初年から住宅が建てられました。本格的な外国人住宅地として発展するのは明治20年代からで、第二次世界大戦まで、この辺りには200棟以上の洋風建築物と和風建築物が建ち並び、独特の雰囲気のある住宅地となっていました。
 大戦による戦災や、戦後の経済成長の余波、さらに老朽化によって、多くの洋風建築物が消滅しましたが、残っている洋風建築物は、それぞれ個性的な建ち姿をみせ、今なお異国情緒豊かな当時の面影を残しています。
 神戸市は、昭和54年(1979)12月27日、都市景観条例に基づく伝統的建造物群保存地区を決定し、その周辺を景観計画区域としました。
 昭和55年(1980)、和洋混在する町並みが評価され、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
 神戸市では、今後も洋風建築物や伝統的な和風住宅の建ちならぶ町並みをまもり、そだて、うるおいのある町となるよう地元の方とともに取り組んでいきます。
  神戸市」

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<北野町広場/北野町中公園> 神戸市中央区北野町3-10

 北野坂を登ったところに北野町広場があります。日本のJAZZ発祥の地は神戸であり、ジャズを演奏する銅像が合計4体あります。

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<萌黄の館> 国重要文化財 神戸市中央区北野町3-10-11

 明治36(1903)年に、アメリカ総領事ハンターシャープ氏の邸宅として建築されました。

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<風見鶏の館> 国重要文化財 神戸市中央区北野町3-13-3

 明治42(1909)年頃にドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏の自邸として建てられました。

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<うろこの家> 国有形文化財 神戸市中央区北野町2-20-4

 明治38(1905)年頃、神戸旧居留地に高級借家として建設され、大正年間に北野町に移建された西洋館で、後にドイツ人R.ハリヤーの住居となりました。

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<ラインの館> 神戸市中央区北野町2-10-24

 大正4(1915)年にフランス生まれのJ.Rドレウェル夫人により建築され、大正9(1920)年に亡くなるまでこの館で暮らしました。伝統的建造物群保存地区の案内センターとなっており、入観無料です。海が見えます。

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<旧アメリカ領事館官舎> 神戸市中央区北野町2-9-6

 神戸市が耐震補強工事中でした。2023年5月末に工事終了予定で、北野美術館が運営に当ります。

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○フロインドリーブ 神戸市中央区生田町4-6-15 078-231-6051 HP

 日本ではじめて本格的なドイツパンのお店を開いたのが、創業大正13(192)年の「フロインドリーブ」です。フロインドリーブ本店(旧ユニオン教会)は、国の重要文化財に登録されています。

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 アップルパイを食べました。

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○観音屋新神戸店 神戸市中央区加納町1 新神戸駅構内 HP

 チーズケーキを食べました。デンマークチーズが載っていて、焼いてチーズが溶けてから食べます。

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○コンディトライ シュターン芦屋 芦屋市東山町1-10 HP

 バウムクーヘンを食べました。

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